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明目の薬膳「キャロットラペ」

こんにちは。大森です。
読書の秋ですが、スマホやパソコンで電子書籍を読むのは、紙の本を読むより目が疲れます。
目にいいご飯を食べて、目を労りましょうね。

今日ご紹介するのは、明目の薬膳「枸杞入りキャロットラペ」です。

【材料】
人参
枸杞子
好みのドレッシング
粉チーズ
ディル(飾り用)

【作り方】
①枸杞子はさっと洗っておく。
②人参をスライサーで千切りにし、塩(分量外)を振ってしばらくおき、しっかりと水気を絞る。
③枸杞子、粉チーズを加え、好みのドレッシングをかけて和える。

ニンジンは滋肝明目、枸杞子は滋補肝腎・明目の効能があるので、目にはとても良い組み合わせです。
※明目:中医学用語で、目をスッキリよく見えるようにすること

ニンジンの旬は9月から12月頃。
100g中、β-カロテンが7.5mgも含まれています。βカロテンは、体内でビタミンAに変換され、目の角膜を正常に保つ・眼精疲労の軽減などの働きが期待できます。
また、ビタミンAは強い抗酸化作用があるので、発症と進行に老化が影響する白内障・緑内障・加齢黄斑変性症にもいいのです。

枸杞子は世界で最も強力な抗酸化力をもつ食物のひとつで、加齢による眼病予防に期待されるゼアキサンチンが豊富に含まれています。

旬の人参を美味しく食べて、目を守りましょう!

2025/09/13

最近話題のダイエットについて

こんにちは、丹沢です。
前回は「中医学で考える夏のダイエット」について書きましたので、今回もダイエット関連についてお話しします。

【糖尿病治療薬の使用について】
最近では体重を減らすために、糖尿病治療薬(血糖値を下げる薬)を使用するケースが増えているようです。

ご存じの方も多いとは思いますが、このようなお薬をダイエット目的で使うことは、副作用による健康被害のリスクを増大させる可能性があるため、医療現場でも様々な議論がなされています。

【中医学における「消渇」と糖尿病の類似性】
中医学では糖尿病に似た病名を「消渇」と呼びます。

・消(痩せるという意味)→多食しているにも関わらず、痩せてしまう症状(代謝異常)
・渇(渇きという意味)   →口渇(のどの渇き)

これは、現代医学で一般的な糖尿病の三大症状とされる「多飲・多尿・体重減少」に非常によく似ています。
詳しくは漢方百科の記事をご覧ください。
リンクはこちらhttps://www.ikanpo.jp/kanpo/2008/06/27/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85%E3%81%A8%E6%BC%A2%E6%96%B9/
消渇は非常に複雑で、お薬だけではなく運動習慣や食生活の見直しもとても大切です。

【漢方薬とダイエットの関係】
漢方薬は、症状や体質に合わせて選択されるものであり、ダイエットを目的とした薬ではありません。
ただし、便秘やむくみの改善、冷えの解消などを通して、結果的に身体が整い体重が減ることはあります。
また、漢方薬は自然由来の成分が体質や消化機能に合わせて、緩やかに吸収・代謝されるため、副作用が比較的少ないのも特徴です。

【まとめ:健康的な身体づくりを】
本来英語でダイエット(diet)という言葉は、「痩せる」や「減量する」ではなく、「食生活」という意味です。

漢方を正しく服用することは、健康的な食生活への改善の一助にもなりますのでぜひご活用してください。

最後に、体質に合わない場合には不調を引き起こすこともありますので、必ず専門家に相談をしたうえで選択することをおすすめします。

2025/09/06

あなどるなかれノドの痛み

こんにちは、北です。
また新型コロナの新しい株が流行り始めているとのこと。
コロナの新しい株「ニンバス」の特徴は「のどがカミソリで切られるように痛い」だそうです。
どれだけ痛いのか…。
絶対に感染したくありませんね。

さて、ここでひとつ。
皆さんはのどが痛いとき、何が起こっているのか考えたことはありますか。

ザックリ言うと、のどの痛みは感染や乾燥による炎症のせいです。
炎症の症状には、熱感、腫脹、発赤、疼痛の4徴候があります。
ここに機能障害を足して5徴候、とすることもあります。

では炎症が起こると、何がどうなって痛みが発生しているのか。

①のどの粘膜の細胞が、ウイルス感染や乾燥などによってダメージを受ける

②ダメージを受けた細胞は、免疫細胞によって攻撃、破壊

③破壊した細胞から痛みの原因物質が出てくる

④体内の酵素によって痛み物質へ変換

⑤末梢神経の痛みセンサーが痛み物質によって反応

⑥痛みの信号が神経を伝わって脳へ伝わる

⑦『のどが痛い~!!』

また、この①~⑦の流れと同時に、ダメージ部分には異物退治・除去・修復などのために血流が増えますが、その血液からも痛み物質が集まり、末梢神経の痛みセンサーを刺激します。
のどの痛みが強ければ強いほど、粘膜の損傷ダメージは大きいのです。

そして破壊、損傷した部分をきれいに修復しなければ元通りのノドにはなりません。
そのためには気血が十分にあることが大切です。
熱が高くて消耗、のどが痛くて食事どころか水もあまり取れなかった、
でもちょっと休んだらお仕事に行かなくちゃ…
と無理やり頑張ってしまうと、
ちゃんと治るまで時間もかかってしまいます。

「すごくのどが痛い」という症状は、もはやボヤではなく大火事。
そんなときには、しっかり清熱解毒の生薬が入ったものを使いたいところです。
のどの激痛も大火事も、ごくごく初期に手を打つことができれば消火も修復も軽めで済みます。
アレッ? と思ったときにはすぐ対処できるよう、準備しておきましょう!!

2025/08/30

温活は今からスタート!

こんにちは、大森です。
暦では立秋を過ぎて秋ですが、まだまだ蒸し暑いですね。
道行く人も夏の服装のままですが、中医学的養生は季節先取りが肝心です。

中医には「冬病夏治」という治療の方針があります。
冬に発病したり悪化したりするトラブルは、夏から対策を開始しましょう、ということです。
例えば、冷え性で寒がりの方は、冬になってから温活を始めたのでは遅いです。
夏に冷やしたツケが、秋や冬になってから出てくる場合もあります。
温活は夏から、です。

そうはいっても、秋とは名ばかりの蒸し暑さですから、がっつり温活用の漢方薬は合わないことがあります。
・冬には温まって自分にピッタリと思っていたけれど、なんだか今は違和感がある……
・のぼせや汗が止まらなくなった……
など、ずっと飲んでいる漢方薬がなんか違う気がする時は、お薬の微調整が必要かもしれません。

「因時制宜(いんじせいぎ)」というのですが、季節や気候の変化に合わせて、治療法や薬を変更してみるやり方です。
温めるお薬でも、暑い間はちょっと軽めのに切り替えると、ちょうどいい具合になることがあります。

ずっと飲んでいるお薬が合わなくなった気がしたら、ぜひ一度ご相談ください。

2025/08/23

「中医学で考える夏のダイエット」

こんにちは、丹沢です。
今回のテーマは、「中医学で考える夏のダイエット」です。
夏は薄着になるため、体型を気にされる方も多いのではないでしょうか。

夏はダイエットの季節?】
中医学では、夏は「陽」が盛んになる季節とされています。
自然界では気温が上がり、日照時間が長くなり、活動的なエネルギーが満ちてきます。
人の身体もそれに呼応して、代謝が高まり、動きやすくなるのが夏の特徴です。
このように、自然と身体が連動する(天人合一)という考え方が中医学の基本です。
だからこそ代謝が活発になる夏は、ダイエットに適した季節なのです。

【中医学的にみる夏の身体】
中医学では、季節ごとに「主役となる五臓」があります。
• 夏:「心」
• 長夏(夏と秋の間の蒸し暑い時期≪諸説あり≫):「

「心」は主に血液循環や精神活動、「脾」は主に消化・吸収の働きをもつと考えます。
脾には「肌肉(筋肉)を主る」という言葉もあり、筋肉の成長には「脾」の働きが重要とされています。
筋肉量が増えると、基礎代謝量が上昇して痩せやすい身体になります。

このように、「心」と「脾」をケアすることで、夏の不調を防ぎ、より効果的なダイエットが見込めます。

【夏に起こる体の変化】
夏の時期は次のような症状でお困りの方が多いです。

• 汗とともに「気(エネルギー)」が漏れて、疲れやすくなる。
• 暑さで「心火」が亢進し、イライラや不眠(特に熱帯夜)になりやすい。
• 冷たいものの摂りすぎで、「脾」の陽気が損傷し、腹痛・下痢・むくみなどの不調が出やすい。

これら症状を見て分かるように、夏の暑さや湿気は、「心」や「脾」に大きく影響します。

特にダイエットを始める際には、このような不調を先に改善することが必要です。
体調を整えてから始めることで、より健康的、そして効果的に痩せることが期待できます。
また、これら不調の改善をサポートしたり、健康的なダイエットを促したりする漢方薬もあります。
気になる方は、ぜひ相談してみてください。

【注意】
ダイエットを行うにあたっていくつか注意点があります。
それは、過度な運動や極端な食事制限は、健康に害を及ぼす可能性があることです。
特に、虚証体質(疲れやすい、貧血気味など)の方は以下のリスクに注意が必要です。

栄養不足や低血糖症状
・筋肉量の減少による基礎代謝の低下:痩せにくい体質・リバウンド
・ホルモンバランスの乱れ

中医学では、身体全体のバランスを整えることを重視します。
そのため、季節や体質に合わせ、無理のない範囲でダイエットを行うことが大切です。

2025/08/19

イスクラ薬局の運営会社情報

運営会社 イスクラ産業株式会社(英文会社名:lSKRA INDUSTRY CO., LTD.)
本社所在地 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目14番2号
設立年月日 1960年3月1日
事業概要 ロシア・CIS諸国・中国との医薬品、医療機器、化学品の輸出入
中成薬(中国漢方製剤)、健康食品、スキンケア製品の製造、販売